今テレビでやってた番組。NHKの社会問題系の重いドキュメンタリー。そういうの滅多に見ないんだけど、たまたま見た。
重かった。孤独死とか、身元不明とか、遺骨の引き取り手がいないとか、そういう話だった。
ドキュメンタリー系はあんまり見ないので全ての番組があんな感じなのかは知らないけど・・・映像も構成も非常に簡素で素材そのままの作りだった。テロップも衝撃を煽るナレーションもなく、亡くなった人の生前の軌跡を追い、あるいは処理にあたった役場や発見者のインタビューを流す。
カメラは時に、無人になった家の中をじーっと映す。窓枠に置かれたマグカップと、その中に立てられた歯ブラシ。コタツが置かれていた座敷。退職まで20年間、無遅刻無欠席で勤務していた工場。
死。
事故のニュースとか、漫画や小説とか、新聞とか。
そういうものでわりと日常的に触れている。
それだから、いつもと全く違う角度から切り込んで来たそれは、圧倒的な現実性を持っていた。
現実、こわい。
これは本来、二次元なんかで太刀打ちできる代物じゃないのかもしれない。フィクションとノンフィクションの差。演出ナシ、味付けナシが一番リアルだ。
ちょっと何言ってるのか分からなくなってきました。・・・とにかく、テレビ番組で戦慄したのは久しぶり。
NHKはすごいわ・・・民放のドキュメンタリーだとこうは行かないんじゃないかと思う。多分、数字を取るために考え出された演出・台本・完成イメージがあって、都合のいい真実とかいうものが生成されていくんだと思う。
一般人の死なんて、“こんな地味な素材”を何の味付けもせず
息の詰まるような至近距離から、あるいは遥か望遠から、浮き彫りにするだけの番組を他局が作れるだろうか
何が言いたいのか、いよいよ分からなくなって参りました。とにかく、NHKのドキュメントがこんなにヤバい物だとは思ってなかった。民放バラエティーとはもはや世界が違う。
受信料、ちゃんと払おうと思います。
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タバコ吸ってる人がキョロキョロした瞬間に灰皿を差し出し、時間を聞かれた時に誰よりも早く答えることを生き甲斐にしている。座右の銘は「当意即妙」。軽度のナルシズムは功罪一体で重度のサディズムは秘匿事項。手紙書き・片付け・シイタケが非常に苦手な、体長163cmの学名“Homo sapiens”でございます。
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