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ストレスを発散させる手段は人によって様々ですよね。

今日は私のストレス発散法をご紹介しましょう。

これが、大きな声じゃ言えないんですが・・・

 

 

 

『吉原通い』

 

なんです。

それでは、今夜はちょいとアダルトなノリでお送りします。続きは追記よりどうぞ・・・

 

 

 

 

 

 


吉原通いの記録


 

吉原。

それは不夜城。人々が金で仮初めの快楽を購う場所。

心の渇きを増すだけだとも知らず、人々は今日もその城に足しげく通う。

 

大学の帰り道には私が懇意にしている店が数軒ある。

今日もその一軒に立ち寄った。

やがて見えてきた派手な看板が、通行人の目にどぎつい光を投げかけている。

 

白地に赤・橙・緑で書かれた店の名。不夜城の証の――「24時間営業」の文字。

 

赤と橙の縞模様が目印の、その店の名は

 

 

 

 

 

 

『セブンイレブン』

 

 

 

 

 

 

そう。私の行きつけの、(コンビニ)

 

明るすぎる店内に足を踏み入れれば、愛想の良い女将がいつもの声で出迎える。

「いらっしゃいませー」

彼女の空虚な笑みを視線で軽く制すと、私は今夜の敵娼を探し始めた。 

狭い通路を歩けば、着飾った遊女たちが私を呼ぶ。流し目で、しどけない仕草で、鮮やかなパッケージで。

(フッ・・・誘ってやがる)

私はニヒルな笑みを浮かべながら店内を闊歩する。けれど頭の中は少しもニヒルなんかではない。

だって、誘う目がイヤラシ過ぎる。R18だ。

つーかみんな食べちゃいたい。――これもR18

 

相変わらず、手書きのPOPや「期間限定」などといういやらしい文句が私の心を揺さぶった。これが店員の狡猾さだ。

レジで何食わぬ顔をしているが、奴らに騙されて好みでもない菓子(オンナ)を選ぶとロクな目にあわないのだ。

 

 

ご存知の通り、この店と私といえば105円のピザまん。しかし本命だと遊女はまた別のものなのだ。(なんて言いながら旧時代的な「男の甲斐性」をアピールしてみたり)

よって、遊女の中には顔なじみもいる。

「『極上のひとくち』シリーズのバターケーキか。あれは値が張るばかりで物足りない菓子(オンナ)だった」

「ポテチ・・・お前には随分と世話になったな。だが今日はあいにくお前と遊ぶ気分じゃないんだ」

「とろふわプリン・・・そんな目で見るんじゃない。私はお前のその目に弱いんだ。知ってるだろ?・・・まあ待て、今度じっくり可愛がってやるから」

菓子(オンナ)たちと心の中で会話しつつ、そんな素振りは決して表に出さない。「吉原遊び」はスマートでなければならないからだ。

というか、店員さんにヘンタイだと思われたらタイヘンだからだ。

気に入った菓子をみつけると、じっくり品定めをする。彼女の体を隅々までまさぐって、 裏返して丹念に調べる。

 

何を調べるかって、具体的にはその・・・・・カロリーとか。

「そこが気になるなら買わなきゃいいじゃん」と、思うんだけどねー。

 

思うんだけど、ストレス発散方なんだから仕方がないじゃん、ねー?

 

いくつかの候補の中から一番いいオンナを選び出すと、私はようやくレジへと向かう。ついに買うのだ。

買うということはつまり、二人で一晩のランデブーを楽しむということ。お持ちかえりということだ。

それは「買う」というよりはむしろ「身請け」に近い行為。

 

金を払う瞬間、レジの料金表示に目が吸い寄せられる。

・・・198円・・・!

 

ああ、ひゃく・きゅうじゅう・はちえん! 対価、価格、金銭、出費・・・これは!

 

ある菓子の対価として、私の財布から支払われるこの硬貨。その量が密やかに、そして確実に、心を刺す。

私の財産が失われる。しかし引き換えにあの菓子がこの手に入る。

これは痛み? あるいは・・・

 

 

 

 

支払いを済ませて店を出る。白いビニール袋は腕に小さな重さを残す。

これで家に帰る理由――あるいは動機が出来たと、そう思う。

手元に残るは一抹のむなしさ。店を出たときに、もう今夜の目的の大半は果たされている。

本当のことを言えば、彼女が欲しかったわけではない。

何でもいいから金を支払って買う対象が欲しかっただけだ・・・。

 

それを買い物中毒というのだろうか。

 

レジに消えた硬貨を見て感じたのは、痛みに似た快楽。

身銭を削って「何か」を手に入れたいという、暴力的で自己破壊的な衝動の反動。

 

店頭での出会いこそが一瞬の逢瀬。彼女の名がレシートに記された瞬間から、彼女への興味は急速に失せてゆく。

それでも家に帰る動機だけを得て、私はようやく店を後にする。

 

 

 

私の不夜城。それは金で仮初めの快楽を購う場所。

心の渇きを増すだけだとも知らず、今日もその城に足しげく通う。

 

金の無駄だということは分かっている。

本当に寂しさを埋めるものは、金では購えないということも百も承知だ。

それでも一夜限りの逢瀬・・・その一瞬の楽しみに、私は金を投じるのだ。

 

 

 

 

もう一つ、オマケ。

 

夜遅くにお菓子なんか食べるもんだから、カロリーとかも手に入るわけだ。

この「遊女買い」にはヤケ食いという、もう一つのストレス発散方が含まれている。

 

 

ねー。ストレス発散方なんだから仕方がないじゃんねー?

 

 

 

 

 

春よ早く来い!!(切実)

 

でも薄着の季節は困る。この矛盾をどうにかして!

 

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  • わかるー!part.2
ウロギ 2007/02/26(Mon)22:54:00 編集
買い物中毒…わかる…!!!!

何だろ、財布はさみしいのに、それ以上になんかこう心に足りないものがあったりとかするんだよね、それで何これ構わず買ってしまったりするんだよ…!!!(っていうか、次点でもいいから少しでも欲しいと思うものを買ってしまったり…普通はやめるのに…)

しかし、そういうものに限って、買った後にひどく後悔したり、ね…

でも奥さん!プチエンゼルパイは当たりでしたわよ!!!エンゼルパイがもし好きなら、今度指名してあげて!(そちらの吉原にいるかはわからないけど…)
ふわふわした天然ちゃんで、まだ小さい未熟者だけど、どこか懐かしいの!いいお相手になると思うわv

ただ、お値段はやはりそれなり…

  • Re:わかるー!part.2
>ふわふわした天然ちゃんで、まだ小さい未熟者だけど、どこか懐かしいの!

うへへ・・・それは食欲をそそられるのう!(変態だー!)
本当にね。買い物中毒は困るんですよ。無理して止めるとまたストレス溜まりそうだから、今度はプチエンゼルパイを買っちゃうんだーい!
お互い、ストレスで体を壊さないようにしたいね。
  • ☆拍手☆
嘆駆途夢 2007/02/27(Tue)13:17:50 編集
ただお菓子を買って帰るだけという行為なのに、なんと人を楽しませる素晴らしい話に昇華することか((゜Д゜ )!!!

さえき女史の文才に拍手(・ω・)ノ☆
  • Re:☆拍手☆
(≧~≦)むー!
↑照れてます。めっちゃ照れてます。

楽しんでいただけましたか!・・・ああ、光栄です!良かったです!!
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さえき(saeki/S女史)
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自己紹介:
好きな色は青・深緑・赤白黒。大の武具甲冑好きにして生粋の日本刀フェチ。好きな刀の部位は今のところ鎬かな☆(刀身を光に照らした時にカッコイイ)。好きな恐竜の学名は“Eoraptor lunensis (暁の略奪者)”で好きなドロンボーはボヤッキー!
タバコ吸ってる人がキョロキョロした瞬間に灰皿を差し出し、時間を聞かれた時に誰よりも早く答えることを生き甲斐にしている。座右の銘は「当意即妙」。軽度のナルシズムは功罪一体で重度のサディズムは秘匿事項。手紙書き・片付け・シイタケが非常に苦手な、体長163cmの学名“Homo sapiens”でございます。
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