昨夜、突発的に散髪しました。
クレイジーなのは、開始時刻が夜中の12時だということ。
いわゆるセルフカットです。目標は前髪・・・もとい、前髪候補(横髪)
ちよっと泣きそうになった。
まずはセルフカットにいたる経緯を説明。
最後にお金を払って髪を切ったのはいつなのかもう定かではない。
それから数ヶ月が経ち、変化が訪れた。
私に愛想を尽かした前髪が、おでこから退去して顔の側面に定住し始めたのだ。
「あなたが私たちを無視し続けるなら、もう今まで通りの場所で一緒には住めないわ」
それは別居宣言だった。
けれど私は、そんなアイツの心を知りながらも、『これはこれで様になってるよな』などと言って無視してきた。
しかしある日、私はその報いを受けた。
なんと、前髪がいつの間にか、横髪に変わっていたのである。
私は悔いた。
「ああ・・・あんなに前髪だったお前が、なんてことだ。私が、私が全て悪いんだ・・・・・・ッ!」
そして私はようやく前髪と向き合う決心をした。
・・・のだが、財布とも事前に協議した。その結果、とりあえず自力で8割まで切ってみることにした。
仕上はプロに任せるつもりだ。ただし、あわよくば無料で・・・
つまり、二重安全策。そう、「ダブルセーフティープラン」である。
かくして、夜中の12時からカットは始まった。
私が眠気で正常な判断力を失っていたことが、実行を後押ししたものと思われる。
だって正気だったら
『大事なお出かけ前夜の真夜中に』
『しかも過去一回も成功したことがない』
セルフカットなんて荒業に、誰が挑むだろうか。いや、挑む者はいない。(反語)
数回の経験があるセルフカット。成功したことは、ないです。
惨敗の歴史があるばかり。成功はホント、一回も、ないです。
勝率:0割の勝負を、大事なお出かけの前夜に。
『本当に、今でもよく分からないんです。あの時自分は、どうしてあんな事をしてしまったのか・・・』
(本人の証言)
とにかく、計画は実行された。だって私は眠かったから。
家の(髪用)はさみ2本を駆使して、鏡とゴミ袋をお供に。
しかも、場所は自分の部屋である。
カリスマ美容師の手つきを必死にイメージ。
(もちろんカリスマに担当してもらったことはない)
髪をつまんで持ち上げ、はさみを小刻みにシャコシャコいわせ
せめて気分はカリスマ。
・・・はい、ウソでーす!めちゃくちゃビクビクでーす!
髪を一瞬で伸ばす魔法があれば今からでも習得したい!戻れない道に踏み出すなんて、マジ勘弁!
と思った。でも、既に遅かった。
だって、かなり切っちゃってたんだもん。
腹ァ括らにゃなるめえ!女も度胸じゃい!
私は取り憑かれたように切り進めた。
慎重かつ大胆に。
斬新かつ素朴に。
対立する要素。その止揚を目指して。
はるかなる高みは、日常の延長に。
そして完成は、未完成の延長に。
越えてゆけ!技術を、そして理屈を!!
気付いたらもう9割くらい切ってた。
あれ? これ、戻れなくね?
ノン セーフティー、じゃね?
緻密な調整の末、死闘はついに終わった。一応。
その時間、なんと一時間半。
私は念入りに髪の切れ端を払い、鏡を見た。
ちょっと泣きそうになった。
Au revoir(さようなら),横髪!
そして
Bonjourm(こんにちは),前髪!
人生初の、セルフカット大成功だった。
自分、「前髪ナシ」の髪型は似合ってなかったのかも。今の方がイイかも。
とか思っちゃうくらい成功した。
もう良く分からないけど
とにかく前髪が「今までこんなカンジでしたよ」と言わんばかりのハマリっぷりで
カットしたての日の、あの違和感は皆無。
「明日、学校でみんなに笑われないだろうか」
「家でお父さんやお母さんにバカにされないだろうか」
「ヘンな髪型。もっとちゃんと好みを言えば良かった」
「ああ、みんなが見てる!笑ってる!・・・視線が怖いよー!」
などという、いつもの不安感もナシ。
フィット感は、のびのびサロンシップにも負けてない。
うははははー!久光製薬め!参ったか~!
前髪一つで幸せになれるなんて、思ってもみなかった。
・・・・・はい、そういうことです。以上。
とにかく、もうウキウキです。
うん・・・自己満足でも、いいんだ。
あ、オチはないですよー。
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タバコ吸ってる人がキョロキョロした瞬間に灰皿を差し出し、時間を聞かれた時に誰よりも早く答えることを生き甲斐にしている。座右の銘は「当意即妙」。軽度のナルシズムは功罪一体で重度のサディズムは秘匿事項。手紙書き・片付け・シイタケが非常に苦手な、体長163cmの学名“Homo sapiens”でございます。
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